結婚を機に引っ越しする女医さん向けの、病院の探し方

結婚を機に引っ越しすることになると、嬉しい反面、新しい場所での職場探しに悩みますよね。自分の医局の範囲なら問題ないですが、知らない土地では情報が得られにくく、知り合いの紹介などを頼れない場合は情報が入ってきません。

 

医師としての勤務年次的には仕事を頑張った方が良いとも思う一方で、新生活でプライベートも大事にしたいと思います。その悩みで、なかなか良い選択肢が出てこないとき、病院探しの方法は3つに分けられます。

 

・他県の医局に入る
・知り合いのツテを頼る
・紹介会社を使う

 

もし、仕事を将来は頑張りたいけど結婚生活を大事にしたい、もしくは仕事はある程度抑えても結婚生活を大事にしたい場合には、まず引っ越しのタイミングの1-2年だけ、紹介会社を使って就職することをお勧めします

 

なぜなら、総合病院で若手医師に求められるのは、「労働力」であるため、待機や当直業務が必要です。特に知り合いの先生からの紹介で総合病院に移動する場合は労働力(良く働く子だよ!)という紹介になります。

 

しかし一方で、引っ越した直後は生活に慣れないため、夫婦生活の余裕がなくなってしまいがちです。そのため「仕事が忙しく夫婦生活がすれ違いがち」または「家のこともあって仕事が思うようにできない」という環境の変化を強く受けがちです。

 

 

新婚の引っ越し直後のタイミングは紹介業者に紹介してもらった病院で過ごしつつ、仕事が順調ならそこで周りとツテを作ったり情報収集をしたり、紹介してくれる先生のツテを温存しておいたり、医局で全力を出せそうなタイミングを待つというのがオススメです。

 

 

若手医師が求められるのは、労働力。特に夜

若手の医師であれば、まだ専門医を持っていなくても修行中でも、どの病院にも歓迎されます。

 

しかし、専門医をまだ持っていない、臨床能力が突出しているわけではない状態であれば、急性期病院に求められるのは「労働力」です。具体的には待機をしたり、当直をしたりと、人数をかけて分担する業務です。

 

研修医の時代を思い出してほしいのですが、救急を担当する当直は非常に大変で、ヘトヘトになります。それプラス、慣れない職場で仕事自体に時間がかかり、ストレスがかかるでしょう。

 

そうなると、プライベートに影響が出ます。

 

一方で、誰かに病院を紹介してもらう時には、「この子は良く働く子だよ」「仕事頑張る子だよ」ということで紹介してもらうことが殆どです。そのため、スタッフの一員として、仕事を分担することが求められます。

 

そうした時に、「もう少しプライベートの時間を大事にしたいな」と感じたり、「今妊娠しない方がいいのかな」などの悩みが出てきても、紹介してくれた先生の手前仕事をセーブしにくい、という状況に悩まれる方もいます。

 

 

引っ越しとともに医局に入る場合

引っ越しとともに医局に入るという選択は、メリットデメリットを加味したうえで慎重に判断する必要があります。

 

医局に入った場合には、人事の心配がなくなることがメリットです。その医局の人事内で、いろいろな病院を見つけることが可能です。

 

 

一方で、デメリットもあります。医局での仕事は自分の裁量ではセーブすることができません。そのため、忙しい医局の場合、プライベートに影響が出ても仕事をセーブすることが難しくなります。

 

また、医局は一度入ると、なかなか出にくくなるため、入るときには覚悟を持って入る必要があります。

 

加えて、医局(大学病院や院生)の場合には、産休や育休の期間の補助が殆どありません。医局の給料体系は、常勤で高給というわけではないので、結婚・妊娠期間中は補助されません。

 

すぐに妊娠・出産をせず、新しい医局で頑張り、一般病院に赴任して、人事を調整してもらいながら妊娠・出産が理想的ですが、なかなか理想通りにいかないのも現実です。また、そもそも妊娠や出産に寛容な医局であるかの見極めが必要で、実際の中の人たちに触れてみないと、実際のところは見えてきません。

 

 

そのため、慣れるまでの1-2年の間、市中病院で働いてみて、行きたい科の医局の雰囲気や、実際の評判を聞いて、正式に入るかどうか決める、というのをおすすめします。

 

 

同僚の女医さんの体験談

今、一緒に働いている女医さんは、そういう形で、結婚を機に引っ越して2年間、近くの一般病院で働いていました。間で出産もして、その後、勉強会などの機会を通じて、移動を希望し、昔働いていた先生のツテを使って移動してきました。

 

ツテを使って常勤として移動するタイミングの際、すでに子供がいるため、当直や待機免除で移動となりました。

 

移動してきてからは、家庭環境が落ち着いているため、仕事も全力で取り組んでいて、発表などもどんどんしています。幸いにも旦那さんの理解が良いようで、プライベートも安定しているようです。良い幼稚園を探せたようで、送り迎えや子供が体調不良の時も融通を聞いてもらっているようです。

 

 

引っ越してすぐはかなりバタバタしたようで、9時5時で当直や待機なしの業務が本当によかったようです。

 

 

市中病院を探していく場合、交渉をすると、本当に有利に働くことができます。

 

9時5時勤務で、同じ年次での急性期病院よりも給料が良かったり、引っ越し代を補助してもらうことなども交渉すれば可能な場合があります。週4回で常勤で雇ってもらったり、社宅を用意してもらったりすると、生活の幅が広がります。

 

 

まとめ

結婚を機に引っ越しをして、新天地で働く場合、実際に引っ越してみるまで、理想の職場を見つけきるのは大変です。医局に入ることや、紹介で入る場合は、撤退する選択肢が減り、新婚生活に影響が出る場合があります。

 

その時の選択肢の一つとして、その近隣の病院に一時的に入ってみる、という選択肢を取ると、プライベートと新しい土地での仕事のスタートに最適だと思います。